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「九九」の覚え方|算数単元別解説

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目次


今回は算数の単元「九九」(1桁のかけ算)について、覚え方や教え方のポイントをご紹介します。

九九は、多くの子どもがはじめて “暗記” に挑戦する単元であり、覚える量も多いことから、つまずくきっかけになりやすいもの。

答えを丸暗記するのではなく、楽しみながらマスターすることを意識して取り組んでいきましょう。

九九の覚え方は「楽しむこと!」

さっそく、九九の覚え方をくわしくみていきましょう。

ステップ1 声に出して「音読」から

最終的に頭のなかで唱えられるようになることをめざすので、最初の段階としては音読することが重要です。九九を声に出して読み、音になじむことから始めましょう。九九の表をみながら1段ずつ音読し、のぼり算(○×1、○×2、…、○×9)がいえるようになったら、くだり算(○×9、○×8、…、○×1)でもいえるように練習してみましょう。

すらすらと音読するのが難しい場合は、九九の表にふりがなを振り、国語の音読のように「読む」ことに集中できるようにしてみたり、メロディーをつけて一緒に歌ってみたりするのもおすすめです。

ステップ2 親子で問題を出し合ってみよう

スムーズに音読ができるようになったら、今度は親子で問題を出し合ってみましょう。親から子どもへ一方的に問題を出すのではなく、子どもからも出題してもらうことで、練習が単調になりづらく、子どものがんばりが継続しやすくなります。

のぼり算とくだり算で問題を出し合って慣れてきたら、ランダムに出題したり、出題のスピードを上げたり。また、覚えにくい段を集中的に出題するなど、難易度を工夫してみてくださいね。

ステップ3 ゲームで遊びながら、九九をマスター!

のぼり算・くだり算・ランダムの出題に答えられるようになったら、ゲームで遊びながら、これまで練習してきた九九の定着を図りましょう。

1つの段を取り上げてその答えを 3×3 の 9マスに書き、読み上げられた式の答えに◯をつけて1列そろうスピードを競う「九九ビンゴ」、カードに書かれた式と答えの組み合わせをみつける「九九 神経衰弱」などは、親子で一緒に楽しめるゲームとしておすすめです。

また九九の練習用に、さまざまなゲームアプリも提供されています。時間制限付きでランダムに出題してくれるものや、正解するごとにキャラクターが手に入り、コレクションする楽しさを感じられるものなど種類はさまざま。飽きずに取り組むためにも、いろいろなゲームを取り入れてみてくださいね。

九九を楽しみながら覚えるためのポイントは?

九九を楽しむことの大切さについてお伝えしてきましたが、より楽しむために、またより理解を深めるために、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。おさえておきたい取り組みのポイントをご紹介します。

子どもと同じ目線で、一緒に取り組もう

何より大切なのは、親が子どもと同じ目線で一緒に過ごすこと。“親が子どもに教える”という一方通行の接し方ではなく、問題を出し合ったり、難しいところを教え合ったりすることで、子どもにとっての九九が「教えられて学ぶもの」から「ママ・パパと一緒にがんばるもの・楽しむもの」に変わります。

丸暗記はダメ!意味に戻って繰り返し確認しよう

九九を習う子どもにとって、暗記ははじめての経験です。短期間で一気に詰め込もうとしても定着することは難しく、無理に暗記させようとすると「算数って苦手、おもしろくない」と感じるきっかけになってしまう可能性も。

九九を覚えるうえでもかけ算の理解を深めるうえでも、その意味に立ち返ることが大切です。たとえば「かける数が1増えると、答えは、かけられる数だけ大きくなる」「かけられる数とかける数を入れかえても、答えは同じ」など。

かけ算のきまりを九九の表で確認することで、しっかりした理解に導くことができ、九九の定着にもつながります。

身のまわりの「九九」をたくさんみつけよう!

九九を楽しむもう1つのポイントは、“机上の勉強” を飛び出して「身のまわりにはかけ算がたくさん使われている」と気づくことです。日常生活のさまざまな場面で九九を使った考え方や問題をみつけることで、より具体的なイメージが湧くようになり、九九の練習も楽しくなります。

「5人ずつの班が6つ。クラスのお友達は全部で何人?」「パパ、ママ、〇〇ちゃんのお皿に唐揚げが5個ずつ。唐揚げは全部で何個?」などと問題を作って出し合い、答えを確かめる習慣をつけるとよいでしょう。そんなやり取りを通して、九九のよさや楽しさを共有してみてくださいね。

まとめ:子どもと一緒に楽しみながら、九九を覚えよう!

九九を理解し覚えるためのポイントは、まずは何より「楽しむ」こと!音読や歌、問題の出し合い、ゲームなどさまざまな方法を取り入れてみましょう。

子どもがはじめての暗記に楽しく取り組み続けるためには、サポートが必要です。そのためにも、親自身が楽しんで、九九の理解を深めるように心がけましょう。きっと「算数」を通じた楽しいコミュニケーションの時間が生まれるはずです。

/media/ひとふり編集部

ひとふり編集部

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